インドネシアってどんな国
世界第4位の人口で全国民の平均年齢は29歳!
インドネシアは、人口約2.82億人(2024年6月、インドネシア政府統計)で世界第4位の人口と赤道に沿った17,000以上の島々からなる3,000の多民族国家です。
国民の87%がイスラム教徒ですが、バリ島では90%の人がヒンドゥー教徒で、そのほかキリスト教徒や仏教徒も多く、信仰は自由で様々な民族や文化、宗教を尊重し「多様性の中の統一」が特徴です。
月間平均所得は都心部52,000円、地方20,000円で、家族のために海外に3~4倍の賃金を出稼ぎに行く人も多くいます。
インドネシアにとって、日本は最大の輸出入国で、歴史的、経済的、政治的に密接な関係が続いていて、とても親日的です。また、日本にとっても、インドネシアは重要な供給国です。
インドネシア人の国民性は
「日本で働く外国人」といえば、ベトナムや中国、フィリピンを思い浮かべる方が多いと思いますが、近年では技能実習生を中心にインドネシアが急増しています。
多民族・多宗教であることからイスラム教の戒律はそこまで厳しくない人も多ようで、イスラム教徒でもお酒を飲んだりタバコを吸ったり、断食をしなかったり、お祈りをしなかったりと「人それぞれ」が認められているようです。
1.「Gotong Royong(ゴトング ロヨング)」
インドネシアは多民族国家、他宗教でありながら、それぞれの価値観を尊重しあう寛容な心があります。家族がもちろん、誰かが困っていたら助け合うという精神が強く根付いており、仕事においても困っている人がいたら手を差し伸べてくれる人が多くいます。
2.穏やかで楽観的な性格
慢性的な渋滞と電車の遅延は日常茶飯事。時間通りに進まないことが当たり前で、お店で行列ができても焦ず、締め切りにもルーズなところがあるとか。予定通りに進まないことが日常茶飯事で「仕方がない」という感覚が身に沁みついているのかもしれません。
3.順応性が高く、人間関係を大切にする
多民族・多宗教な国であることから寛容でコミュニケーション能力が高いため順応性も高い人が多いです。話し好きでフレンドリー、人間関係を大切にする人が多いです。
4.日本にポジティブな印象を持ってくれている
車やバイクが日本製であったり、日本のアニメや漫画が人気だったり、2011年にはAKB48の姉妹グループのJKT48が首都ジャカルタで活動を始めたりと日本を身近な存在に感じている人が多く居るようです。そのためか、日本語学習者も世界2位となっています。
インドネシア実習生と上手く付き合っていくコツは
1.注意するときは二人きりで
冷たい態度や怒ったような態度を取ったり、人前で怒ったりするのはインドネシア人には侮辱を受けたと感じます。他人を不快にしたくないという思いから、注意したりするのもされるのも苦手です。
注意するときは個別で行い、感情的な言葉ではなく、建設的にかつポジティブに説明すると効果があります。
また、インドネシアでは、頭は魂や神、精霊など神聖なものが宿るところと考えられており、頭を触られることに強い抵抗感を持つ人が多いです。
2.断るのが苦手
インドネシア人は親切であり、頼まれると断りにくい性格です。そのため、悪気なく「できる」ということも多いので、実際にできるかどうかこまめに確認することが重要です。
特に目上の人に対しては、心の中で思っていても伝えてくれないことがあるので注意が必要でしょう。
3.期限を具体的に伝え、納期管理のサポートを
日本人からみると生活習慣の違いからインドネシア人の時間の捉え方はルーズに見えます。
任せる仕事の期限を具体的に伝え、進捗状況をサポートしていくことで安心して仕事を進められます。入国前後の講習でもしっかり教育してきますが、日本では時間を守ることが信頼や評価につながること継続して教えていく必要があります。
結婚、出産後も働き、将来起業したいという女性が多いといわれています。
4.イスラム教を理解する(一番大事!)
イスラム教の戒律に厳格でない方も多くいますが、下記の5つの特徴について理解が必要です。そのうえで職場での対応の検討し、できることできないことを募集段階で話し合うことが採用後上手くいくコツです。
• 1日5回の礼拝
日の出前/正午ころ/午後3時前後/日没後夕方5時前後/夜7時前後
• 断食(ラマダン)
ラマダンの始終日は月の位置によって変動しますので、予想される日にちの前日に月の位置を確認してから発表されます。
飲食しないのは日の出前から日没までの間で、基本的に日の出前と日没後の2回食事を行います。
• 豚肉・アルコールがNG
イスラム教徒にとって豚肉は最も避けるべき食品です。これにはハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工品やブイヨン、ゼラチン、ラードなども避けなければなりません。
また、アルコールも飲料だけでなく、料理酒やみりん、デザートに入ったリキュールも避ける必要があります。
• 使う手が限られていることがある
左手を「不浄の手」と考え、食事や握手はすべて右手で行います。
ただし、右手がふさがっている場合はこの限りではないため「そのような考えが強い」ということを知っておくだけでもいいでしょう。